知って得する!? たまごのヒミツ
たまごの賞味期限はイギリスのハンフリー博士の研究をもとに決められています。たまごが保存される温度に応じてサルモネラ菌の増殖が起こらない日数が計算され、これによって賞味期限が算出されるのです。
実は、このハンフリー理論では、たまごは10℃以下で保存すれば、産卵から57日間は生食できるとされています。しかし、たまごがうまれてから、製品化(洗浄・検査・パック詰めなど)されて、各地への配送を経て、お店で販売され、それぞれの消費者のご自宅で保管されて、いずれ食卓に並ぶまで、一貫して10℃以下の保存を維持し続けるのは非常に難しく、現実的ではありません。
同じたまごでも、温度管理などの条件次第で食べられる期限は異なります。そのため、私たちが日ごろ購入するパック詰めたまごの賞味期限は、季節や保存条件にかかわらず、1年を通じてパック後2週間程度と設定されているのです。サルモネラ食中毒の心配がないように、気温の高い夏に生で食べることを前提に計算され、実際よりも短い賞味期限が設定されているわけです。
保存状態さえ良ければ、たまごは一般に知られているよりも長持ちしますが、たとえ気温の低い時期でも、「日持ちするだろう」と安易に考えず、たまごを生食する場合は念のため必ず賞味期限を守りましょう。