FAQ
─ よくあるご質問 ─
たまごの賞味期限はいつまで?

たまごの賞味期限は冷蔵保存を前提とし、安心して生食できる期限を表しています。当ストアのたまごは『出雲ファームのこめたまご 5kg』のようなケース商品と『徳地とりたまの里 10個パック』のようなパック商品とで、賞味期限が異なります

➀ ケース商品の場合

『出雲ファームのこめたまご 5kg』のようなケース商品の賞味期限は季節によって変わり、出荷日から16~28日間としています。最も暑い時期は16日間、最も寒い時期は28日間となり、賞味期限は季節ごとに16~28日の間で推移します。

② パック商品の場合

『徳地とりたまの里 10個パック』や『葡萄の恵 10個パック』などのパック商品は、年間を通じて出荷日から14日間を賞味期限としています。パック商品の賞味期限は季節によって変わることはありません。

当ストアだけにかぎらず、私たちが小売店などで見かけるパック詰めのたまごの賞味期限は、パック後2週間程度(産卵から3週間程度)とすることが全国的に通例となっています。

知って得する!? たまごのヒミツ

たまごの賞味期限はイギリスのハンフリー博士の研究をもとに決められています。たまごが保存される温度に応じてサルモネラ菌の増殖が起こらない日数が計算され、これによって賞味期限が算出されるのです。

実は、このハンフリー理論では、たまごは10℃以下で保存すれば、産卵から57日間は生食できるとされています。しかし、たまごがうまれてから、製品化(洗浄・検査・パック詰めなど)されて、各地への配送を経て、お店で販売され、それぞれの消費者のご自宅で保管されて、いずれ食卓に並ぶまで、一貫して10℃以下の保存を維持し続けるのは非常に難しく、現実的ではありません。

同じたまごでも、温度管理などの条件次第で食べられる期限は異なります。そのため、私たちが日ごろ購入するパック詰めたまごの賞味期限は、季節や保存条件にかかわらず、1年を通じてパック後2週間程度と設定されているのです。サルモネラ食中毒の心配がないように、気温の高い夏に生で食べることを前提に計算され、実際よりも短い賞味期限が設定されているわけです。

保存状態さえ良ければ、たまごは一般に知られているよりも長持ちしますが、たとえ気温の低い時期でも、「日持ちするだろう」と安易に考えず、たまごを生食する場合は念のため必ず賞味期限を守りましょう。

賞味期限をすぎたら食べられない?

たまごの賞味期限は生食できる期限のことですから、賞味期限をすぎても、加熱して食べることができます。1分間75℃以上の加熱をすることでサルモネラ菌は死滅します。賞味期限をすぎたら、しっかりと加熱調理した上で、できるだけ早くお召し上がりください。

ただし、保存状態によっては腐敗が疑われる場合もありますので、そのようなたまごは廃棄しましょう。特に不快な匂いがしたり、変色が見られるたまごは、腐敗している可能性があります。「加熱すれば大丈夫だろう」と安易に判断せず、廃棄してください。

知って得する!? たまごのヒミツ

たまごの白身にはリゾチームという酵素が含まれています。この酵素には菌を溶かす殺菌作用があり、これによって菌の増殖が防がれています。しかし、日が経ち、たまごの鮮度が落ちると、リゾチームの殺菌力は弱まってしまいます。そのため、生食する場合は新鮮なたまごを選びましょう。

また、賞味期限が近づいたときに、たまごを茹でて保存するのはやめましょう。加熱すると、リゾチームの殺菌効果がなくなり、生たまごよりも賞味期限を短くしてしまいます。

たまごにはあくまで生食できる期間しか表示されていません。賞味期限をすぎたら、いつまで加熱して食べられるのかは、保存条件や環境などによるので、そのときの判断になります。賞味期限後のたまごを使うときに大切なのは、見た目や匂いに変化がないかしっかり安全をたしかめること。それから、十分に加熱し、できるだけすぐに食べてしまうことです。

たまごにヒビ割れがあったら?

ヒビ割れのあるたまごは、賞味期限内でも生食できません。加熱調理してなるべく早く食べましょう。加熱して食べる際は、できればその日のうちに、遅くてもヒビが入ってから1~2日程度までを目安に食べてください。いつ殻にヒビが入ったのかわからない場合や、何日も前から割れていたと疑われる場合は、食べずに廃棄しましょう。

たまごはヒビが入ったり、割れてしまうと、雑菌が繁殖しやすい状態になるため、たとえ賞味期限まで余裕があっても、生で食べることは避けてください。

知って得する!? たまごのヒミツ

たまごが割れて中身が空気に触れると、リゾチームの殺菌作用は失われ、細菌の増殖がはじまります。この状態ではサルモネラ中毒のリスクが高まりますので、ヒビ割れのあるたまごの生食はやめましょう。

たまごの保存方法は?

たまごは必ず冷蔵庫で保存してください。また、初めから冷蔵保存されているたまごを購入する場合は注意が必要です。たとえば、ネットストアのクール便・チルド便を利用する場合、冷蔵配送のたまごがご自宅に届いたら、すべてのたまごを時間を置かずにそのまま冷蔵庫に入れて保存しましょう。「冷蔵庫に入りきらないから」とすぐに冷蔵庫に移さずに常温で保存するのは絶対にやめてください。

冷やされた状態のたまごを暖かい温度で放っておくと、たまごの殻に結露が発生します。結露の水滴でたまごが濡れると、殻の表面にあいている無数の小さな穴(気孔)から、細菌が水と一緒に中に入り込んでしまう怖れがあります。たまごのパックに「冷蔵庫で保存してください」と書いてあるのに、スーパーマーケットなどで常温で販売されているのをよく見かけるのはなぜでしょうか。それは結露によってたまごが傷むのを防ぐためです。温度変化による結露は最もたまごの品質を劣化させるありがちな原因のひとつです。暑い時期にチルドゆうパックなどの冷蔵配送でたまごを購入する際はくれぐれもご注意ください。

知って得する!? たまごのヒミツ

たまごの殻には7,000~17,000個もの気孔という穴が空いています。そこから胚(ヒヨコになる部分)が必要とする酸素を取り入れたり、たまご内部で発生した炭酸ガスを外に出したりしています。

たまごの殻に水滴がつくと細菌が侵入する怖れがあることは上述のとおりですが、同じ理由から、冷蔵庫で保存する前にたまごを水で洗うのはやめましょう。すでに洗卵・殺菌作業は済んでいますので、水で洗わずにそのまま冷蔵保存してください。水がつくと、品質低下につながります。

また、たまごは衝撃や振動に弱く、温度変化を嫌います。そのため、冷蔵庫に入れる際は、開閉時に揺れたり、外の温度に触れやすいドアポケットに置いておくのは避け、棚の奥に置いて保存するのが望ましいです。パックたまごの場合は、パックに入れたまま保存してください。たまごは尖った方(鋭部)を下に、丸みのある方(鈍部)を上に向けて保存してください。

たまごの鮮度の見分け方は?

たまごが新鮮かどうかを見た目だけで判別することは難しく、割ってみないかぎりは完全にはわかりません。

たまごを割ったとき、新鮮なたまごは黄身も白身も引き締まって張りがあり、ぷっくりと盛り上がっています。黄身の周囲にある濃厚卵白には厚みがあり、プリプリとした弾力があります。その外側にある水溶卵白(濃厚卵白に比べて水っぽい卵白)とはきれいに分かれています。また、新鮮なたまごの白身の色は白く濁って見えます。

しかし、たまごが古くなると、全体的に張りと厚みがなくなって平べったくなります。濃厚卵白も粘りを失って水っぽくなり、その外側の水溶卵白と区別がつきにくくなります。初めは白濁していた白身の色も透明に変わります。

また、ゆでたまごにしたとき、殻をむきにくいのは新鮮なたまごの特徴です。たまごは古くなるにつれて茹でたときに殻がむきやすくなります。

知って得する!? たまごのヒミツ

新鮮なたまごには炭酸ガスが含まれています。そのため、張りや弾力があり、こんもりと盛り上がっているのです。時間が経つにつれて、炭酸ガスは気孔から少しずつ殻の外に抜けていき、張りを失って平べったくなっていきます。

また、炭酸ガスが多く含まれていると、たまごの白身はより白く濁って見えます。そのため、新鮮なたまごほど白身が白濁し、古いたまごの白身は透明になるのです。

たまごの殻には卵殻膜という薄い膜が密着しており、卵殻膜は外卵殻膜と内卵殻膜の2つの層からなります。鮮度の高いたまごほど、内側の内卵殻膜がより白身にくっついてしまうため、ゆでたまごの殻がむきにくくなるのです。